本作はPS2用のサウンドノベルゲームです。PSソフト「かまいたちの夜」の続編にあたりますが、いきなり本作から始めても十分に楽しむことができます。
本作の主軸となるのは、絶海の孤島「三日月島」で起こった連続殺人事件です。そのため基本的にはミステリー作品なのですが、ゲームを進める中でいくつもの選択肢があり、選んだ選択肢によっては、ホラーにも、残虐な展開にも、理不尽エンドにも、はたまたギャグにもお色気的展開にもなり得ます。そのストーリーの振り幅が非常に激しく、ギャグパートでは心底気が抜けますが、ホラーや残虐な展開を引いてしまうと、本当に夏の夜にはピッタリすぎるほどにゾッとさせられ、しばらく夜が怖くなります。
このゲームはストーリー自体も魅力なのですが、ゲームのシステムも魅力的で、新たな分岐や取りこぼしを探すのに便利な「選択肢からのスタート」をすることができるため、同じ展開を何度も見せられてげんなりせずに済みます。また、条件付きで現れる分岐やエンドが多いため、「次はどんなことが起こるんだろう」と常にワクワクしながら進めることができます。
サウンドノベルですが、演出に凝っており本当に怖いので、複数人でプレイしても面白いです。