関ヶ原の戦いからちょうど400年がたった2000年に発売されたゲーム「決戦」(株式会社コーエー)!このゲームは「信長の野望」や「戦国無双」と違い、合戦のシュミレーションに重きを置いたゲームです。
プレステ2の発売初期に出たゲームです。今振り返ると、画像の粗さが目に付きますが、プレステからプレステ2が出たこの時代、圧倒的にきれいなグラフィックに目を奪われました。当時では珍しい技術であったモーションキャプチャーがふんだんに使われ、キャラクターがスムーズに動き「ポリゴン=カクカクした動き」という固定観念を打ち砕かれ感動したものです。
ストーリーは、最初に東軍か西軍をプレイするかを選び、関ヶ原の合戦を軸ににて選んだ軍の勝敗によってその後の日本の歴史が変わってくるというものです。合戦に負けても即ゲームオーバーということもなく、合戦に負けたままストーリーは進みます。
そのストーリーも決して荒唐無稽なものではなく、緻密にシュミレーションがなされた脚本で、さもありなんと納得してストーリーに没頭できます。システムは、合戦前に出陣させる部隊とその配置、合戦が始まると部隊に指示をだして移動や攻撃を行うといったものです。合戦中の操作はあくまで部隊に指示を出すだけで、自由に動かせるわけではないのがシビアです。
強い敵部隊と当たりそうだからささっと逃げる、ということはなかなかできません。
敵の進路や自軍の進行速度など予測して、予めそうならないようにしないといけないのです。
また、部隊がいつも言うことを聞いてくれるとも限りません。ひどい場合は、部隊が合戦の途中で裏切ったりします。(こちら側が敵に裏切るように工作することもできます)。史実通りの合戦に真面目に自分なりの采配をするもよし、西軍プレイ時に小早川秀秋をいきなり徳川家康本営前に配置し裏切りを防ぐようなトンデモプレイをしたり、自由度もそこそこあります。
本格的な合戦シュミレーションゲームとして十分に楽しめるゲームでした。