Dragon Age:Origins

洋ゲーのRPG。シナリオは大変分かり易く、攻め寄せる悪の軍団から人間世界を守るというものです。ただし洋ゲーらしくダークファンタジー系なので、感性の違いを色々と味わえます(笑)

味方陣営にアホと悪人しかおらず、ひたすら足の引っ張り合いが行われ続けるのが特徴です。

最初に悪の軍団との大会戦で負けた後は、軍の立て直しを主人公が行うのですが、そのために訪れる様々な陣営、組織が最悪の一言。どこもかしこも足を運べば内ゲバ(まあ、血を見るレベルでの内輪もめと思っていただければ間違いないです)の真っ最中。トラブルがあるのは構わないのですが、悪の軍団に攻撃されているとかではなく、どいつもこいつも自業自得の内輪もめで、勝手に戦力を減らしている始末(汗)。しかも内輪もめの当事者達が揃ってクズの場合が多いので(少数例外有り)、どっちも選びたくないよと呟きたくなるのが本音。たとえるなら、毎回ヒトラーかスターリンのどっちかに手を貸せ、と選択させられるようなもんです。

ダークファンタジーということで、人間の業を描写しているのだという点では個人的に評価は高いですが、とにかく年がら年中終始この有様なので、流石に耐性の無い人はきついかと思います(笑)

一応最後には敵を撃退できるのですが、その後もあんまり知りたくない顛末を幾つか聞かされることとなりました。手を貸した勢力が内戦のあげく勝手に自滅しました、とか(笑)

洋ゲーらしく自由度が高いシステムですが、その反面難易度も極悪。

拙者はファミコン時代から洋ゲーベースの作品をやっていたのですが、はっきりいってバランスの極悪ぶりは当時から変わっていない印象です。

システム的にはMMORPGに近く、かなり忙しい操作と、創意工夫が要求されます。

救済措置として難易度をいつでも調整できるので、勝てない場合は弄った方がいいかも。

なお、シナリオは相当に分岐します。

総合的には、とっても良く出来た作品です。

ただ感性の違いを露骨に見せつけられる作品でもあるので、それは留意した方が良さそうです。